BtoBメルマガの費用感や実際に必要なオプションや体制、不要なオプション

機械商社 営業
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 私は機械工具商社で営業をしながらメールマガジンの配信をしていました。最近は「今まで訪問営業だけだったけど何かwebマーケティングの施策をしたい」と考えている企業も多く、実際にここ2,3年でメルマガも増えていると感じます。しかしメルマガを始めようと思っても、多数の業者があり、オプションもどれを選べば良いのかわからないと思います。今回は”BtoB向け、特に製造業向けのメルマガ”でメルマガ業者やオプションを選定する際に役に立った機能(オプション)や逆に使っていないもの、どういったもので費用が変わるかという内容を経験をもとにまとめてみたいと思います。

 製造業向けBtoBメルマガのメリット・効果、ネタの作り方に関しては下記記事にまとめていますので参考ください。

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メルマガ業者の仕組み、おおよその費用

 私は営業をしていたのでメルマガに関しては全く何もわからない状況から、業者の情報収集、複数社比較、選定、運用を行いました。※メルマガに至った経緯やその他の効果に関しては目次前に貼ったリンクをご確認いただければと思います。

 メルマガ業者の仕組みとは、一斉配信サーバを用いて登録されたリストに一斉送信やリスト内の一部に一斉送信するシステムです。通常のメールサーバでbccで大量の宛先に一斉送信してしまうと、送信元のサーバで処理が追いつかず迷惑メールと診断されることがありますが、一斉配信サーバを用いることで安全性を確保しつつ配信ができます。

メルマガサーバの写真


 またHTMLメールにより開封したかどうか、メール内のリンクをクリックしたかどうかが判定できるため顧客動向を図ることができます。通常はHTMLメールを作成する際はコードを打ち込まなければなりませんが、メルマガ業者で直感的に誰でもHTMLメールを作成する機能があります。

 またメルマガはBtoBの企業向けだけでなく、BtoC企業でも非常に多く利用されています。皆様の個人のメールアドレスにも大量のお店からのメルマガが届いているかもしれませんが、BtoC企業の方が多く利用されているためシステムもBtoC向けのものが多いです。企業はもちろん、お店や個人利用もされるため、低価格で始められるものが多いです。BtoC向けとBtoB向け(BtoB向けで実績が多いシステム)はメール到達率、配信エラー対策や安全性、リストや結果の分析、サポート体制などに差が出てくるイメージです。感覚ですがBtoB向けは月額1万円〜3万円ほど、BtoC向けは数千円〜の価格帯です。同じシステムでもアカウント数(管理する人)や顧客リストの数によって費用が変わります。

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メルマガに最低限必要な機能

 BtoBで配信を行う際に実際に使う中で最低限必要と感じた機能は次の4点です。

BtoBということで下記条件を前提にしています。
「対顧客企業のため高い安全性が求められる」
「オンラインストアのように大量に商品情報を配信するのではなく顧客にとって価値のある情報提供が必要」
「メルマガだけの専任ではないため短時間で配信ができる」

  1. クリック・開封カウント・分析:
    リンクをクリックした人、メールを見た人を確認できる機能です。この機能のために次に紹介するHTMLでメールを作成する必要があります。誰がクリックしたかを把握できなければメルマガの効果は半減以下ですので必須と考えます。

  2. HTMLメール簡易作成機能:レスポンシブデザイン
    クリック数をカウントするために必要なHTMLメールを直感的に作成する機能です。HTMLメールとは通常のテキストベースのメールと違い、画像やイラスト、さまざまなフォントを用いて視覚的にみやすくできるメールのことです。簡易作成機能とは、通常コード入力する必要があるが、テキストボックスや画像、ボタンなどのイラストなどPower Pointで”挿入”するようなイメージで直感的に作成できる機能のことです。

  3. テストメール配信機能
    配信前に自分のメールアドレスにテスト配信できる機能です。たいていの業者にこの機能はついていますがたまにオプションの業者があります。実際に届いたメールを見ることで見やすさ、読みやすさやミスがわかりますので必須です。

  4. エラー管理や理由の分析:
    配信エラーになったアドレスの管理や理由がわかる機能も必須です。なぜならエラーになっているアドレスに何度も送信すると迷惑メールと判定される可能性が上がってしまいます。迷惑メール扱いされてしまうと顧客との信頼関係にも影響が出ます。一度切りの顧客でとにかく大量配信する方がよいBtoCのオンラインストアなどと違い、配信顧客もある程度関係のあるBtoBの場合は特に必要です。

HTMLコードの写真
本来はHTMLメールの作成にもはこのようなコードが必要となる
HTMLレスポンシブデザインの写真

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あったほうが良いと感じるよく使うオプション・体制

 実際使う中であった方が良いと感じるオプション業者の体制を紹介します。実際に有料オプションの場合も、元からついている場合も業者によってそれぞれです。

  1. ターゲット属性メール機能:
    顧客の属性によって絞り込んで配信する機能です。属性を登録しておくことで、○○業界だけに配信などが可能です。顧客リスト全体配信の場合、明らかにターゲットと違う顧客に対しても配信することになってしまい、顧客の購読解除率が上がってしまいます。ターゲットが絞られる内容や商品の場合、ターゲットを絞って配信することでクリック率が上がります。

  2. 迅速なサポート体制・Q&Aサイト:
    何かトラブルや疑問が出た時にすぐ問合せできるサポート体制があった方が良いです。メルマガは基本的に特殊仕様のないシステムですのであまりトラブルにもならないとは思いますが、電話ができるかどうか、チャットなら早いか、Q&Aやサポートサイトは充実しているかは選定時に確認しておくべきと思います。メルマガ配信者は大抵メルマガだけを行なっていないため、時間を決めて作業に取り掛かると思いますので、不具合で進まなければ業務計画が狂ってしまうため即時解決が重要です。

  3. 承認機能:
    間違った内容を配信しないよう、複数人で承認しなければ配信できない仕組みです。情報管理の信頼性やコンプライアンスの観点からもBtoBのため配信ミスはあってはならないので、担当者が一人で勝手に配信できないようにする必要があれば、このオプションを入れるべきです。

  4. セミナー関係:
    メルマガを始めると機能に困るというよりもネタに困ります。大きな業者の場合、メール配信に関するセミナーを行なっていたります。私も実際に他社事例紹介セミナーなどに参加して、ネタ作りに生かせたこともありました。またメルマガの仕組みや営業に活かす方法も理解できましたので、あってよかった体制だと思いました。

  5. WEBマーケティング連携システム:
    メルマガ業者は独自にWEBマーケティングシステムも制作しているところも多いです。簡単にメルマガを見た人を分析する機能から、そもそもHP上にきた人を分析する機能にメルマガでの配信→どのページを見にきたかを分析する機能などさまざまあります。そのようなWEBマーケティングの一環としてメルマガを行う場合は、この機能があった方が良いかと思われます。ただしWEBマーケティングシステムも導入となると一気に費用が上がり、業者によってできることの差も出てきます

メルマガセミナーの写真

逆に必要ないと感じたオプション

逆に必要ないと感じたことも記載しておきます。

  1. 添付ファイル機能:
    メールで資料を配信というと「添付ファイルで配信」と考える人が多いと思いますが、添付ファイルで配信するとメール自体が重くなり、さらにクリックしたかどうかを確認できません(HTMLメールでリンクを押したかを確認しなければ測れないため)。そのため添付ファイルで配信する必要はなく、PDFデータは、自社HPにアップロード(非公開でアップロードも可)してそのリンクを配信する方がベターです。
  2. ステップメール:
    顧客の日付情報に基づいて配信ができるメールです。たとえば、「誕生日月の人にはこのメール、受注後すぐの人にはこのメールを送る」というイメージです。BtoBのため誕生月にクーポンを配信できるわけでもないので、わざわざ有料オプションとしてつける必要はないと思います。

まとめ

本記事のまとめです。

メルマガに必要最低限な機能

1.クリック・開封カウント機能
2.HTMLメール簡易作成機能・レスポンシブデザイン
3.テストメール配信機能
4.エラー理由分析・管理機能

メルマガにあった方がいい機能や体制
1.ターゲット属性配信機能
2.迅速なサポート体制、Q&Aサイト
3.承認機能
4.セミナー関係
5.WEBマーケティング連携

必要ない機能
1.添付ファイル送信機能

2.ステップメール

以上、今回はメルマガ業社の選定方法に関して記載しました。何かの参考になれれば幸いです。

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